亀源寺(読み)きげんじ

日本歴史地名大系 「亀源寺」の解説

亀源寺
きげんじ

[現在地名]田鶴浜町三引

鶴洞山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来。能登守護畠山氏の幼息亀鶴を葬った由緒が山号と寺号の起りという(「旧記」長文書)。大永六年(一五二六)一〇月書写の気多社年貢米銭納帳(気多神社文書)によると、田鶴浜の亀源寺が三七八文の課役負担を定められている。天文二〇年(一五五一)一月八日、能登守護畠山義続の使僧として亀源寺が摂津石山本願寺の証如のもとに赴き、返織色一端を引出物に給された。当時能登国では前年の七月頃から畠山重臣の遊佐続光らが石動せきどう山の衆徒と結んで反乱を起こしており、七尾城に拠る守護義続は、加賀一向一揆の遊佐方への支援抑止を本願寺に働きかけ、二月一七日、証如は承諾の旨の返書を亀源寺に託している(天文日記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android