日本歴史地名大系 「了春寺」の解説 了春寺りようしゆんじ 鳥取県:米子市米子城下博労町了春寺[現在地名]米子市博労町二丁目勝田(かんだ)神社の西にある。祥光山と号し、黄檗宗。本尊は釈迦如来。創建の時期は不明。「伯耆志」によれば古くは臨済宗で亀嶋山海禅(かいぜん)寺と号して内(うち)町清洞(せいどう)寺の隣地にあり(西町の海岸亀島にあったとも)、元和年中(一六一五―二四)には米子城預池田由之・由成の菩提寺であった。元禄年間(一六八八―一七〇四)米子荒尾氏により黄檗宗に改められて萬福(まんぷく)寺(現京都府宇治市)末となり、大亀山禅源(ぜんげん)寺と改称したという。その後逆波の害を受けて例壊したため、宝永年間(一七〇四―一一)荒尾成倫によって現在地に移され、玉泉を勧請開山としたと伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報