予備学生(読み)よびがくせい

精選版 日本国語大辞典 「予備学生」の意味・読み・例文・類語

よび‐がくせい【予備学生】

〘名〙 (「海軍飛行科予備学生」または「海軍予備学生」の略) 旧日本海軍で、航空機搭乗将校養成のための制度。昭和七年(一九三二)以降、日本学生航空連盟海洋部所属の大学高専に在学している学生の中で、適格者には在学中から初歩練習機の操縦訓練を行ない、卒業後、予備学生として実務教育したあと、予備士官に任命した。同一八年に一部改正され、学徒動員令により海兵団に召集されたもの、または一般大学・高専在学中のものの中から志願により採用。高専卒業程度の学力のものを「予備学生」、高専在学中のものを「予備生徒」と呼称した。
※春の城(1952)〈阿川弘之〉一「予備学生という制度が出来て、文科からも海軍の士官候補生になる道が開け」

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デジタル大辞泉 「予備学生」の意味・読み・例文・類語

よび‐がくせい【予備学生】

《「海軍予備学生」の略》旧日本海軍の予備士官養成制度の一。昭和9年(1934)に発足した海軍航空予備学生を、同17年に一般兵科にも拡大適用したもので、大学・高専在学中の志願者の中から採用し、実務教育を施したのち予備士官に任用した。

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