予型論(読み)よけいろん(その他表記)biblical typology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「予型論」の意味・わかりやすい解説

予型論
よけいろん
biblical typology

予型 typosとは「このアダムはきたるべき者の型」 (ローマ書5・14) というパウロ用例に基づく術語であり,終末論的救済表象としての意味を神によって与えられている旧約聖書中の事象および人格をいう。イエス・キリストにおいて終末論的救済が完成されたとの立場から旧約聖書の事象および人格を新約における救いの現実である antitypos (原型) に引当てて解釈するのが予型論的解釈で,その際解釈の規範となるのは原型のほうである。これにより旧約と新約の連続性が保証され,同時に新約の旧約に対する絶対的な新しさが確立される。

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関連語 バルナバ書

世界大百科事典(旧版)内の予型論の言及

【聖書】より

…ユダヤ教の解釈の中心は生活への教示であったが,黙示論的解釈もあり,アレクサンドリアなどでは比喩的解釈も行われた。新約聖書では予型論的解釈が行われ,イエスの救済を原型(アンティテュポス)とし,旧約にその予型(テュポス)が見られるとして,旧・新約聖書の約束―成就の関係を明瞭にした。後2世紀,マルキオンなどの字義的解釈に対抗し,旧・新約聖書の統体性を維持しえたのはこの解釈による。…

※「予型論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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