二七日(読み)ニシチニチ

デジタル大辞泉 「二七日」の意味・読み・例文・類語

に‐しちにち【二七日】

ふたなぬか」に同じ。

ふた‐なぬか【二七日】

人の死後14日目。また、その法事。ふたなのか。「二七日法要を営む」

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精選版 日本国語大辞典 「二七日」の意味・読み・例文・類語

ふた‐なぬか【二七日】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一四日間。
    1. [初出の実例]「世人のさわぐ行ひもせで、二七日はすぎぬ」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)
  3. 人の死後一四日目。また、その日に行なう仏事。ふたなのか。
    1. [初出の実例]「遣使於左右京振給。以後太上天皇二七日也」(出典続日本後紀‐承和七年(840)五月丙申)

ふた‐なのか【二七日】

  1. 〘 名詞 〙ふたなぬか(二七日)
    1. [初出の実例]「二七日(フタナノカ)がすぎると、夫婦のまはりにはやっと日常生活が還って来た」(出典:真夏の死(1952)〈三島由紀夫〉)

に‐しちにち【二七日】

  1. 〘 名詞 〙 一四日間。特に、人の死後一四日間。または、一四日目にあたる日。ふたなぬか
    1. [初出の実例]「主様うせての二七日(ニシチニチ)なりける」(出典:やみ夜(1895)〈樋口一葉〉三)

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