二之宮八幡神社(読み)にのみやはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「二之宮八幡神社」の解説

二之宮八幡神社
にのみやはちまんじんじや

[現在地名]神山町阿野 二ノ宮

主要地方道鴨島かもじま―神山線沿いに鎮座。旧村社。一般には柚宮ゆのみやとよばれる。祭神は応神天皇・神功皇后・仁徳天皇。社伝によれば、治承四年(一一八〇)に清水三郎義勝が山城石清水いわしみず八幡宮の分霊を勧請し、文治元年(一一八五)九月に社殿が落成したと伝える。勧善かんぜん寺が所蔵する大般若経の巻四七四奥書に、嘉慶三年(一三八九)五月二日付で「於阿波国名西郡大粟下山、柚宮八幡宮常住也、古内書了」、巻五九七奥書にも同二年五月七日付で柚宮八幡宮とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報