二子町村(読み)ふたごまちむら

日本歴史地名大系 「二子町村」の解説

二子町村
ふたごまちむら

[現在地名]江刺市愛宕おだき

片岡かたおか村の南に位置し、東を人首ひとかべ川、西を北上川に挟まれた低平地に立地。両川は当村南端で合流する。集落は両川の自然堤防である微高地に営まれた。しかし洪水の被害を受けやすかった。力石ちからいしII遺跡出土の土器片には弥生時代とみられる籾の圧痕がみられ、また同遺跡から大量の鉄器類が出土し、平安時代には官衙関連の集落があったともみられている。力石こう館跡があり、一説に戦国期の鴻野若狭守の居館とされる。

正保郷帳に村名がみえ、田三七貫六三一文・畑三九貫文、ほかに新田五貫八〇四文がある。宝暦一三年(一七六三)の風土記書上(達下文書)では田五三貫四七二文・畑四四貫八一七文。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android