日本歴史地名大系 「二子町村」の解説 二子町村ふたごまちむら 岩手県:江刺市二子町村[現在地名]江刺市愛宕(おだき)片岡(かたおか)村の南に位置し、東を人首(ひとかべ)川、西を北上川に挟まれた低平地に立地。両川は当村南端で合流する。集落は両川の自然堤防である微高地に営まれた。しかし洪水の被害を受けやすかった。力石(ちからいし)II遺跡出土の土器片には弥生時代とみられる籾の圧痕がみられ、また同遺跡から大量の鉄器類が出土し、平安時代には官衙関連の集落があったともみられている。力石に鴻(こう)ノ巣(す)館跡があり、一説に戦国期の鴻野若狭守の居館とされる。正保郷帳に村名がみえ、田三七貫六三一文・畑三九貫文、ほかに新田五貫八〇四文がある。宝暦一三年(一七六三)の風土記書上(達下文書)では田五三貫四七二文・畑四四貫八一七文。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by