二枚貝綱(読み)にまいがいこう

最新 地学事典 「二枚貝綱」の解説

にまいがいこう
二枚貝綱

学◆Bivalvia

軟体動物門の一群で,腹足類に次ぐ多様性を示す。総称二枚貝類で,斧足類とも。水中にのみ生息する。おもに海水域であるが,汽水や淡水域に生息するものもいる。個体発生の全てのステージで,左右に開閉する二枚の殻をもつこと,殻の背方に左右を連結する角質の靭帯があること,殻を開閉する閉殻筋をもつこと,外套腔が軟体部全体を覆うこと,外套腔に鰓と唇弁があること,斧状の足をもつことなどが,重要な特徴である。斧状の足を用いて堆積物に潜って生活するものが多いが,足から分泌する足糸を用いて他物に付着したり,殻を他物に固着させたりするものもある。おもに分子系統学の進展に伴い,二枚貝綱の分類体系は2000年代以降,度々変更された。現在では,原鰓亜綱(Protobranchia)と自鰓亜綱(Autobranchia)の2つに分け,自鰓亜綱をさらに翼形下綱(Pteriomorphia)と異殻下綱(Heteroconchia)に分ける体系が定着しつつある。この体系は,鉸歯こうしおよび鰓の形態に基づく古典的な体系とよく整合する。オルドビス紀前期に原鰓類と自鰓類が出現し,二枚貝綱の歴史で最も重要といえる適応放散が生じた。陸水環境へはシルル紀進出。カンブリア紀Terreneuvianに出現したFordillaなど最古の二枚貝類は,殻構造や閉殻筋の配置が以降に見られるものとは大きく異なり,現生する系統群の祖先であると考えられる。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の二枚貝綱の言及

【軟体動物】より

…足は大きく,足うらは広く平らで他物の上をはうのに適している。
[分類]
 軟体動物はさらに無板綱,多板綱,単板綱,腹足綱,掘足綱,二枚貝綱,頭足綱の7綱に分けられる。(1)無板綱Aplacophora カセミミズ類をいう。…

※「二枚貝綱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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