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二枚貝類 にまいがいるいBivalvia; bivalve

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

二枚貝類
にまいがいるい
Bivalvia; bivalve

軟体動物門二枚貝綱の貝の総称。軟体を左右から2枚の殻がおおうのでその名があるが,斧足 (ふそく) 類,弁鰓 (べんさい) 類ともいう。アサリハマグリシジミアカガイアコヤガイカキなどが代表種。殻頂の下と前後には噛み合せの歯状突起があり,またうしろには黒い靭帯があって殻を開く働きをしている。軟体は頭を欠き,したがって眼も触角もない。口には歯舌がないが2対の唇弁があり,外套腔には内外2対の鰓がある。体後方に肛門,出・入水管がある。足は通常斧形で,前方へ伸ばして砂泥を掘る役目をするが,イガイなどでは足は小さく,足糸を出して岩に付着し,カキでは殻で固着するので退化している。また,左右の殻を結び,閉じる働きをする閉殻筋 (貝柱) が前後に発達するが,ホタテガイ,カキなどでは後閉殻筋が中央へ移って大きくなり,前閉殻筋を欠く。現生種は世界に約2万 5000種,日本に 1500種あり,多くは海産。

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世界大百科事典 第2版の解説

にまいがいるい【二枚貝類】

二枚貝綱Bivalviaに属する軟体動物の総称。多くは体を2枚の石灰質の殻で左右からかこむ。双殻類の名もあるが現在は使われない。また,体には頭を欠くので無頭類,足が斧のような形をしているので斧足(ふそく)類,外套(がいとう)腔内のえらが膜のようで内外2枚あるので弁鰓(べんさい)類という名もある。軟体は頭を欠き,触角も眼もなく,口には歯舌がない。軟体と殻の間に外套膜があり,外套膜には2対のえらがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

二枚貝類
にまいがいるい

軟体動物門の一綱。この綱Bivalviaは、多くのもので足が斧(おの)形をしているため斧足(おのあし)類の別名があり、弁鰓(べんさい)類ともいう。通常、左右相称の貝殻で軟体を左右から包む。両殻片は靭帯(じんたい)で連結され、また蝶番(ちょうつがい)(こうし))の歯でかみ合う。外套(がいとう)膜は貝殻を裏打ちするようなかっこうで軟体全体を覆い、高等なグループでは体後方で左右の外套膜が癒合して出・入水管を形づくっている。左右の殻は前後にある閉殻筋によって閉められている。外套腔(こう)には広い葉状のえらが二対垂れ下がっていて、これで呼吸水中の有機物を漉(こ)し取り食物とする。頭部とよばれる部分を欠き、したがって頭部触角、目はなく、軟体動物全綱のうち唯一の例外として口には歯舌を欠くが、餌(えさ)を選別する唇弁がある。胃には通常、桿晶(かんしょう)体(消化酵素を分泌すると同時に、口から入った餌を紐(ひも)状にねじり消化管に引き入れる機能を果たすゼラチン状の棒)があり、腸は心室を貫くものが多い。分類には、殻の相称性、概形、歯の形態が重要な標徴として用いられるほか、えらの形式などが加味されるなど種々の形式がある。
 二枚貝類には海産種が多く、淡水産のものは一部であるが、生態的に大別すれば、硬底上に足糸などで固着生活する表生性のもの(多くは翼形類)と、軟底中に潜入生活する内生性のものに分けられる。二枚貝綱の多くは雌雄異体であるが、雌雄同体のものや、性転換するものが知られている。卵生の種が多く、受精は多くは海中で行われるが、一部の種は胎生で、母貝の鰓室内などで子貝になるまで哺育(ほいく)される。[奥谷喬司]

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