二江村(読み)ふたえむら

日本歴史地名大系 「二江村」の解説

二江村
ふたえむら

[現在地名]五和町二江

鬼池(おにいけ)村の西に接し、下(しも)島北部に位置する。内野(うちの)川の流域に平地が開け、河口に天然の良港をもつ。温暖な気候と豊富な魚群・海産物に恵まれ、早くから開かれた。中世志岐氏の本砥(ほんど)島進出への拠点となった。一六世紀末から約二〇年間長崎に在住したイスパニア商人アビラ・ヒロンの「日本王国記」に「志岐から一レグワのところに、もう一つ深江Futayeというとてもかわいい碇泊地、もしくは小港がある」と記され、志岐(しき)(現苓北町)から一レグワ(約五・六キロ)の二江(深江)港は小港ながらも南蛮貿易時代の寄港地であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報