二瀬(読み)フタセ

デジタル大辞泉 「二瀬」の意味・読み・例文・類語

ふた‐せ【二瀬】

下女めかけなど、二つの役を勤める雇い女。
「―、仲居も小差し出で」〈浄・重井筒

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精選版 日本国語大辞典 「二瀬」の意味・読み・例文・類語

ふた‐せ【二瀬】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 二つの瀬。二つに別れていくこと。
    1. [初出の実例]「二瀬(フタセ)の別をみけり」(出典三国伝記(1407‐46頃か)四)
  3. 二つの役を兼ねる雇い女。特に、下女と妾を兼ねるもの。二瀬女。
    1. [初出の実例]「遊ぶを仕事に女壱人猫一疋、是へ二瀬の約束して」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)五)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「二瀬」の意味・わかりやすい解説

二瀬
ふたせ

福岡県飯塚市(いいづかし)の一地区。旧二瀬町。明治中期以降、八幡(やはた)製鉄付属炭鉱(のち日鉄二瀬鉱)などの開発により炭鉱町として発展、1932年(昭和7)町制を施行したが、その後衰退、1963年飯塚市に合併した。

[石黒正紀]

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