二見神社(読み)ふたみじんじや

日本歴史地名大系 「二見神社」の解説

二見神社
ふたみじんじや

[現在地名]五條市二見二丁目小字雨師

吉野川右岸の湾曲台地に鎮座。「延喜式」神名帳宇智うち郡の「二見神社」に比定。「大和志」に「称雨師」とみえ、現在でも雨師さんとよんでいる。祭神は伴信友「神名帳考証」、「神社覈録」などが「新撰姓氏録」大和国神別にみえる二見首の祖富須洗利ほすせり命を祀るとするが、明治二五年(一八九二)の「神社明細帳」には水波能売みつはのめ命とある。旧村社。当社北方にある大日だいにち寺の旧蔵文書のうち応永五年(一三九八)一二月一八日の田地寄進状に、大日寺造営のための寄進料田を流用すれば「御霊雨師等之御罰可蒙者也」とあり、この「雨師」は当社のことと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android