日本歴史地名大系 「五井藩陣屋跡」の解説 五井藩陣屋跡ごいはんじんやあと 千葉県:市原市五井村五井藩陣屋跡[現在地名]市原市五井五井藩主有馬氏の陣屋跡。天明元年(一七八一)有馬氏恕は市原郡五井村に居所を設け(寛政重修諸家譜)、柳前(やなぎまえ)の一町四方の敷地を土手堀が囲み、居館のほか地方役所・武家屋敷・稲荷社があったとされる(「市原郡誌」など)。領知高は一万石で、伊勢国三重(みえ)郡・多気(たけ)郡・河曲(かわわ)郡、下野国芳賀(はが)郡・河内(かわち)郡、および市原郡にわたっていた。市原郡内の九村のうち六村は陣屋に近い諸村であるが、ほかは散在する。武家屋敷が設けられたとはいえ、定府大名のため通常藩士は陣屋預・地方役人などがいるくらいで、常駐の代官は五井村の新藤・中島両家を大名主として領内を管轄させた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by