五位田村
ごいでむら
[現在地名]五個荘町五位田
中村の南にある小村。村名は五位以上の官人への給田にちなむとされ(神崎郡志稿)、村域北西端の信濃は、明治六年(一八七三)の地券図(西照寺蔵)では信濃五位田となっている。なお五位田の名称は南に隣接する北ノ庄村などの小字にもみえる。慶長七年(一六〇二)検地時には北ノ庄村の一部で、同村検地帳(宮荘区有文書)に当村の小字も列挙されている。寛永石高帳では北庄村とは別に村名が記され、高一五三石余。正保郷帳では北ノ庄村と一括されている。領主の変遷は川並村と同じ。前掲地券図によれば集落は村域中央部の市楽を中心に集村形態をなし、耕地のほとんどは水田化されている。享保九年大和郡山領郷鑑では反別九町七反余のうち田地が八町二反余を占め、そのすべてが上田となっている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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