日本歴史地名大系 「五僧峠」の解説 五僧峠ごそうとうげ 滋賀県:犬上郡多賀町五僧村五僧峠近江国五僧(ごそう)村と美濃国時山(ときやま)村(現岐阜県養老郡上石津町)を結ぶ。慶長五年(一六〇〇)九月一五日、関ヶ原の合戦で敗れた島津勢一行が敵中突破のあと伊勢街道から険阻五僧峠を越えて高宮(たかみや)村(現彦根市)・甲賀郡信楽方面を経て和泉堺(さかい)(現大阪府堺市)へ出、それより海路鹿児島へと逃走した。この逃避行にちなみ島津(しまづ)越ともいう。一千余の軍が中央突破で数十人に落込んだあと、途中犬上郡茂賀山(もがやま)(現彦根市)出身の小林新六郎正祐に出会い、誘導され、美濃の市之瀬(いちのせ)・多良(たら)(現上石津町)、土岐(とき)(現岐阜県瑞浪市)から犬上郡保月(ほうづき)村に入り、高宮河原に寄宿、供応を受けた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by