デジタル大辞泉 「五力」の意味・読み・例文・類語 ご‐りき【五力】 仏語。悟りに至らせる五つの力。信力・精進力・念力・定じょう力・慧え力。三十七道品さんじゅうしちどうほんの一部。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「五力」の意味・読み・例文・類語 ご‐りき【五力】 〘 名詞 〙 仏語。① 三十七道品の一つ。信力、精進力、念力、定力、慧力の五つの力。信、精進(勤)、念、定、慧(え)の五根(五無漏根)が、修行の進むにつれて、諸悪をしりぞける五つの力となったもの。〔往生要集(984‐985)〕② 唯識宗でいう定力、通力、借識力、大願力、法威徳力の五つの力。この五つの力は不可思議で解釈し決定することができないとし、唯識不判という。〔延宝八年合類節用集(1680)〕〔宗鏡録‐四八〕③ 仏に備わる、説法の五つの力。言説力、随宜力、方便力、法門力、大悲力の五つ。〔思益梵天所問経‐二〕④ 魔の五種力。五塵のこと。色、声、香、味、触の五境(五塵)は人の心に煩悩を起こさせるところから、これを魔の力と見たもの。〔止観輔行‐八・三〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例