信力(読み)シンリョク

デジタル大辞泉 「信力」の意味・読み・例文・類語

しん‐りょく【信力】

自分を信頼する心。自信
三分の不安と七分の―をもって、彼女の来訪を待ち受けた」〈漱石明暗
しんりき(信力)

しん‐りき【信力】

仏語。仏やその教えを信じ従う強い気持ち。信仰の力。また、信心功力くりき

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「信力」の意味・読み・例文・類語

しん‐りょく【信力】

  1. 〘 名詞 〙
  2. しんりき(信力)
  3. 自分を信頼する心。自信の力。
    1. [初出の実例]「三分の不安と七分の信力(シンリョク)をもって彼女の来訪を待ち受けた」(出典:明暗(1916)〈夏目漱石〉一二一)

しん‐りき【信力】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。三十七道品なか五力一つ。仏やその教えを信ずる、そのことにそなわる力。転じて一般に信仰の力。信心の功力仏道を信ずる信念の力。信仰心。しんりょく。
    1. [初出の実例]「仏は〈略〉功徳のすぐれたるをすすめ信力のふかきにをもぶき給也」(出典:観智院本三宝絵(984)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android