五天竺(読み)ゴテンジク

デジタル大辞泉 「五天竺」の意味・読み・例文・類語

ご‐てんじく〔‐テンヂク〕【五天竺】

昔、天竺インド)を東西南北中央五つに分けた称。五天。五竺。
法力の貴く勇猛なる事、…―に風聞しぬ」〈今昔・一・九〉

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精選版 日本国語大辞典 「五天竺」の意味・読み・例文・類語

ご‐てんじく‥テンヂク【五天竺】

  1. 古代インドを東・西・南・北・中の五つに分けた総称。五天。五印度。五竺。
    1. [初出の実例]「九仙府、奈此時何。五天竺、奈此夕何」(出典菅家文草(900頃)五・惜残菊)
    2. [その他の文献]〔白居易‐七老会詩〕

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「五天竺」の解説

五天竺
ごてんじく

歌舞伎浄瑠璃外題
作者
佐川藤太 ほか
初演
明治2.7(大阪・天満芝居)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の五天竺の言及

【西遊記】より

…《西遊記》を脚色したもの。その最初は人形の1816年(文化13)7月大坂の御霊境内芝居初演の佐川藤太ら作《五天竺(ごてんじく)》で,5段から成る。怪石が裂けて孫悟空が生まれ,天上で乱暴するところから,三蔵法師の供をして天竺へ経巻を尋ねに行き,猪八戒,沙悟浄を供に加え,魔王と戦い,危難を突破して,天竺に到着,目的を達して釈迦に対面するまで。…

※「五天竺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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