精選版 日本国語大辞典 「五幡」の意味・読み・例文・類語 いつはた【五幡】 福井県敦賀市北東部の地名。木ノ芽峠の西方にあり、奈良時代、北陸道の官道が通じていた。歌枕。[初出の実例]「可敝流未(かへるみ)の道行かむ日は伊都婆多(イツバタ)の坂に袖振れわれをし思はば」(出典:万葉集(8C後)一八・四〇五五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「五幡」の意味・わかりやすい解説 五幡いつはた 福井県敦賀市(つるがし)の一地区。歌枕(うたまくら)の地として有名。木ノ芽(きのめ)峠の西麓(せいろく)、敦賀湾の東海岸に位置し、海水浴場がある。古く北陸道が通じ「可敞流廻(かへるみ)の道行かむ日は五幡の坂に袖振(そでふ)れ我をし思はば」と『万葉集』に詠まれている。[編集部][参照項目] | 木ノ芽峠 | 敦賀(市) 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例