五色ヶ原(読み)ごしきがはら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「五色ヶ原」の意味・わかりやすい解説

五色ヶ原
ごしきがはら

富山県南東部、北アルプス立山(たてやま)の南部で古立山火山の第三噴火期に形成された溶岩台地。標高2400~2600メートル。古立山火山のカルデラ壁に形成された鳶(とんび)山(2616メートル)、鷲(わし)岳(2617メートル)から東へ傾斜した高原で、色とりどりの高山植物が咲き乱れている。キャンプ地として知られる。五色ヶ原山荘から東は平ノ小屋に下り、船で黒部湖を渡り、針ノ木谷をさかのぼり、針ノ木峠を経て長野県の大町(おおまち)へ、また北は立山、南は薬師岳への登山路がある。

[深井三郎]

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改訂新版 世界大百科事典 「五色ヶ原」の意味・わかりやすい解説

五色ヶ原 (ごしきがはら)

富山県の南東部,富山市の旧大山町と中新川郡立山町にまたがる溶岩台地。立山火山によって形成された。標高2300~2500m,面積約2km2。高山性湿原にさまざまな高山植物が咲き乱れるところから地名が生じたとされる。西側のカルデラ壁に鳶(とんび)山(2616m),鷲岳(2617m)がある。立山,薬師岳への登山基地であり,またここから東へ刈安峠を越えて黒部湖岸の平ノ小屋から平ノ渡場まで登山者用の渡しがある。
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