五輪成身(読み)ゴリンジョウシン

デジタル大辞泉 「五輪成身」の意味・読み・例文・類語

ごりん‐じょうしん〔‐ジヤウシン〕【五輪成身】

真言密教で、行者五大身体の5か所に配して、自分の身がそのまま仏身であると観じること。
五輪五体」に同じ。

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関連語 名詞 実例 光円

精選版 日本国語大辞典 「五輪成身」の意味・読み・例文・類語

ごりん‐じょうしん‥ジャウシン【五輪成身】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 真言密教で、行者が五輪(地・水・火・風・空)を自身の身体の五処(膝・臍・胸・面・頂)に配して、この身のままが仏身であると観ずること。
    1. [初出の実例]「八葉肉壇の胸の間には三十七尊の光円を耀し、五輪成身(ごリンジャウシン)宝冠には、八十種好(しゅがう)の金花を厳(かざ)る」(出典源平盛衰記(14C前)八)
  3. ( 五輪は物質的元素であり、肉体もそれで構成されるというところから ) 肉体。からだ。五輪五体。

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