五重襲(読み)イツエガサネ

デジタル大辞泉 「五重襲」の意味・読み・例文・類語

いつえ‐がさね〔いつへ‐〕【五重襲】

五つぎぬ」に同じ。
うえのきぬ、または唐衣からぎぬで、裏を5枚重ねて縫い合わせたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「五重襲」の意味・読み・例文・類語

いつえ‐がさねいつへ‥【五重襲】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いつえ(五重)
    1. [初出の実例]「ちごの御衣いつへがさねにて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)宿木)
  3. いつつぎぬ(五衣)
    1. [初出の実例]「装束、唐綾の赤色のいつえがさねのうへのきぬ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)あて宮)
  4. 織物紋様一種か。地紋の上に五いろの糸で模様を織り出したものか。
    1. [初出の実例]「葡萄染の五重がさねの織物に赤色の唐の御衣」(出典:枕草子(10C終)二七八)

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