精選版 日本国語大辞典 「井上蘭台」の意味・読み・例文・類語 いのうえ‐らんだい【井上蘭台】 江戸中期の儒学者。名は道熙(みちひろ)。字は叔、子叔。通称嘉膳。戯号玩世教主。甲府徳川家侍医井上通翁の三男。昌平黌にはいり、林鳳岡(ほうこう)門下として林家員長をつとめ、のち岡山藩儒となった。折衷学を唱えて、古注疏の校刊に出精し、門人教導に多大の成果を挙げた。著に「蘭台先生遺稿」「小説白藤伝」など。宝永二~宝暦一一年(一七〇五‐六一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
朝日日本歴史人物事典 「井上蘭台」の解説 井上蘭台 没年:宝暦11.10.27(1761.11.23) 生年:宝永2.1.1(1705.1.25) 江戸時代中期の漢学者。江戸の人。一説に4月20日生まれ。名は通煕,字は叔,子叔,通称は嘉膳。蘭台,図南などと号す。玩世教主の戯号がある。幕府医官井上通翁の3男。はじめ信州で天野曾原に入門,のちに江戸に出て昌平黌に入り,林鳳岡に師事。門下の逸材と称され,25歳で林家員長となる。36歳のとき,備前岡山藩の儒官となったが,生涯の大半を江戸で送った。自由な学風を持ち,多くの門人を育てて折衷学の基礎を築いた。また,洒脱な一面もあり,漢文戯作なども残している。<参考文献>中野三敏「井上蘭台」(『近世新畸人伝』) (高橋昌彦) 出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井上蘭台」の解説 井上蘭台 いのうえ-らんだい 1705-1761 江戸時代中期の儒者。宝永2年1月1日生まれ。井上四明の養父。林鳳岡(ほうこう)にまなび,林家の員長となる。元文5年備前岡山藩につかえる。折衷学の基礎をきずいた。宝暦11年11月27日死去。57歳。江戸出身。名は通煕。字(あざな)は叔,子叔。通称は嘉膳。別号に図南。著作に「馴象俗談」など,遺稿に「蘭台先生遺稿」。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
367日誕生日大事典 「井上蘭台」の解説 井上蘭台 (いのうえらんだい) 生年月日:1705年1月1日江戸時代中期の漢学者;備前岡山藩士1761年没 出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報