井之川湊(読み)いのーみなと

日本歴史地名大系 「井之川湊」の解説

井之川湊
いのーみなと

[現在地名]徳之島町井之川

井之川村にあった湊。正保琉球国絵図に湊として記載されないが、入二五間、広さ二〇間、深さ一二尋で、大船出入り不自由とあり、港津の機能があったことが記される。また、井之川より秋徳あきちゆ湊まで海上一里半とある。正徳四年(一七一四)徳之島代官の新納氏と、付役の梅北氏ら計四人が井ノ川湊に着船している。以後、島代官らの着岸は享保七年(一七二二)・同九年・元文元年(一七三六)・明和八年(一七七一)・天明三年(一七八三)・寛政元年(一七八九)・文化二年(一八〇五)・天保七年(一八三六)・弘化四年(一八四七)とみられ、島の要港であったことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android