井守(読み)イモリ

デジタル大辞泉 「井守」の意味・読み・例文・類語

い‐もり〔ゐ‐〕【井守/蠑=螈】

有尾目イモリ科の両生類。日本固有種。体長8~13センチ。背面は黒褐色で、腹面は赤色に黒い斑紋がある。四肢は短くて、尾は大きく、左右に扁平。池・井戸などにすむ。あかはらいもり。あかはら。にほんいもり。《季 夏》「浮み出て底に影ある―かな/虚子」

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精選版 日本国語大辞典 「井守」の意味・読み・例文・類語

い‐もりゐ‥【井守】

  1. 〘 名詞 〙 =いし(井司)
    1. [初出の実例]「一井守之仁躰者、於二郷民浄人之中一、差二器要三四人一、可レ令二沙汰一、此亦不レ可レ有二別相伝之儀一、於二拾分一者、毎日一分之水同前可レ与レ之、此外不レ可レ有二別給一」(出典:西大寺文書‐四・延文四年(1359)一一月一〇日・西大寺置文)

い‐もりゐ‥【井守・守宮・蠑螈】

  1. 〘 名詞 〙 イモリ科の両生類。体長八~一一センチメートルで、体は細長い。縦に扁平な長い尾をもち、四肢は短い。背面は黒褐色、腹面は赤色で、黒い斑点がある。黒焼きは媚薬(びやく)として有名。日本の特産種で本州、四国、九州の池や沼などにすむ。いもら。あかはら。いもらい。《 季語・夏 》 〔享和本新撰字鏡(898‐901頃)〕

井守の補助注記

家に住み「家(や)」を守るということで名付けられたヤモリに対し、水の多いところを好むイモリは「井(ゐ)」を守るということで命名されたものか。

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世界大百科事典(旧版)内の井守の言及

【池司】より

…中世・近世において灌漑用の池水の管理・運営をつかさどった役人。池司と同じような用水の管理・運営にあたったものを池守,池奉行,井司,井奉行,井守等ともよんでいる。しかし池司,池奉行,池守がそれぞれ異なった職掌を分担している場合もあったようである。…

【池守】より

…溜池の維持管理にあたる役職者。井守,池司,池奉行などともいう。池守の水利組織全体における位置や役割は池によって異なり,また時代によっても相違した。…

【井司】より

…中世・近世において灌漑用水の管理・運営にあたった役人。井司と同じような役目を果たしたものを井守,井奉行,井行事,池司,池守等ともよんでいる。しかし井司,井守,井奉行がそれぞれ異なった職掌を分担している場合もあったようである。…

※「井守」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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