新撰 芸能人物事典 明治~平成 「井沢八郎」の解説
井沢 八郎
イザワ ハチロウ
- 職業
- 歌手
- 本名
- 工藤 金一(クドウ キンイチ)
- 生年月日
- 昭和12年 3月18日
- 出生地
- 青森県 弘前市
- 学歴
- 柏木農中退
- 経歴
- 上京してバンドマンとしてベースを弾きながら、作曲家の大沢浄二に師事。昭和38年「男船」でレコードデビュー。39年地方からの集団就職の若者たちの心情を題材に、東北地方からのターミナル駅だった上野駅を“俺らの心の駅だ”と歌った「あゝ上野駅」が大ヒット、当時“金の卵”と呼ばれた若者たちに愛唱され、人気歌手の仲間入りを果たした。40年NHK「紅白歌合戦」に初出場。平成11年「あゝ上野駅」の続編「ああ上野駅ありがとう」をリリース、15年には上野駅広小路口に「あゝ上野駅」の歌碑が建立された。伸びやかで力強い高音が持ち味で、他のヒット曲に「北海の満月」「男傘」「男の街角」などがある。一方、車のスピード違反の不出頭により道路交通法違反で逮捕された他、長男(元俳優の工藤正貴)のいじめ問題で学校に乗り込み、また結婚前に生まれた隠し子がいたことが発覚するなど、破天荒な私生活でも知られた。長女は女優の工藤夕貴で、平成5年25歳年下の声優・青羽美代子と結婚して話題を呼んだ。19年食道がんのため、東京・上野の病院で死去した。
- 受賞
- 日本レコード大賞(特別功労賞 第49回)〔平成19年〕
- 没年月日
- 平成19年 1月17日 (2007年)
- 家族
- 妻=青羽 美代子(声優),長女=工藤 夕貴(女優),長男=工藤 正貴(元俳優)
- 伝記
- 男たちのコーヒーブレイク―少年の心を持った18人の男たち 蕪木 和夫 著(発行元 南雲堂 ’89発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報