亜熱帯収束線(読み)あねったいしゅうそくせん(その他表記)Subtropical Convergence

日本大百科全書(ニッポニカ) 「亜熱帯収束線」の意味・わかりやすい解説

亜熱帯収束線
あねったいしゅうそくせん
Subtropical Convergence

緯度から亜熱帯海域にみられる海水収束線。しかし、はっきりした線でなくむしろ収束帯収束域である。三大洋の中央水と高緯度側の水塊との接触域で、北太平洋では、黒潮続流ないし北太平洋海流の南縁、北大西洋では、メキシコ湾流ないし北大西洋海流の南縁、南半球では亜南極海域の水塊と三大洋中央水の接触域(ペルー海流の北上域だけを除きほぼ南緯40度の緯度圏に沿い南極大陸を取り巻いている)である。ただ北太平洋では、太平洋中央水南部の南西向きの流れと北赤道海流の間の収束域をいうこともある。

[半澤正男・高野健三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「亜熱帯収束線」の意味・わかりやすい解説

亜熱帯収束線
あねったいしゅうそくせん
subtropical convergence

亜熱帯または中緯度海域にみられる表面流の収束線。南半球では広義南氷洋北限でほぼ南緯 40°にあり,北太平洋では黒潮続流,北太平洋海流と北赤道海流の間にある。

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