黒潮続流(読み)くろしおぞくりゅう(英語表記)Kuroshio Extension

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

黒潮続流
くろしおぞくりゅう
Kuroshio Extension

黒潮が関東東方から離岸したあと東経 160°にいたるまでの流れの強い海流。特に区別せず続流までも含めて黒潮と称することもある。日本南岸沿いに東流した黒潮は,日本の海岸から離れて東経 160°付近までは流速2~4ノットで振幅数百 kmの蛇行を示し,それより東では流速の遅い北太平洋海流に移行する。流れの北側に沿って前線 (黒潮前線) がある。南側は分枝がいくつかあり,渦流を生じたり一部は西流する黒潮反流の源となる。

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海の事典の解説

黒潮続流

日本沿岸に沿って北東に流れる黒潮は、銚子沖を過ぎるあたりから陸岸を離れ東方に向かうが、東経160度付近までは狭い強流帯を保持しており、この東流部 分を黒潮続流と呼ぶ。その先では流れの幅が広くなり、強流帯が不明確になって北太平洋海流となる。陸岸を離れた直後の黒潮続流は大きく蛇行し、しばしば蛇 行が壊れて、その南北にそれぞれ冷水塊暖水塊を放出する。続流は、北大西洋の狭い意味の湾流に対応する。 (永田

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世界大百科事典内の黒潮続流の言及

【黒潮】より

…これは黒潮反流と呼ばれ,流速0.3ノット程度の弱い流れである。 黒潮本流は関東東岸から沿岸を離れるが,この部分を本州南岸の流れと区別して黒潮続流ということがある。黒潮続流は北緯35゜から36゜付近に位置し,日本沿岸から千数百kmに幅の狭い強流帯を形成している。…

※「黒潮続流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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