日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペルー海流」の意味・わかりやすい解説 ペルー海流ぺるーかいりゅうPeru Current 南アメリカ大陸の西海岸沖を北上する寒流。南太平洋の反時計回りの循環の一部を形成する。ドイツの地理学者・探検家のA・von・フンボルトによって発見されたため、フンボルト海流ともいう。沿岸寄りと沖合いとの2条の流れからなり、幅は南緯35度で約900キロメートル、流量は毎秒1000万~1500万トンである。寒流であるうえ、チリ、ペルー沖では、下層から低温の強い湧昇(ゆうしょう)流があるので海水温は低い。チリ、ペルー沖の中層(南緯36度で深度300メートル)には南下する支流がみられる。[半澤正男・高野健三][参照項目] | 海洋大循環 | 海流 | 寒流 | フンボルト 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペルー海流」の意味・わかりやすい解説 ペルー海流ペルーかいりゅうPeru Current フンボルト海流ともいう。南アメリカの西を北上する寒流。沿岸部と沖合いの2条の流れがあって幅は約 900kmもあるが流速は小さい。沖合いの海流の北は赤道のやや南にあって太平洋南赤道海流に連なる。沿岸部の流れは夏には赤道を越えて赤道反流と接するが,冬にはあまり北上せず,エクアドル近海で南下する赤道反流と接する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by