精選版 日本国語大辞典 「北大西洋海流」の意味・読み・例文・類語 きたたいせいよう‐かいりゅうきたタイセイヤウカイリウ【北大西洋海流】 メキシコ海流の北部、イギリス近海からノルウェー海域を経て北極海に至る海流をいう。中にいくつかの反流や渦流があり複雑な流れを示す。北太平洋海流とよく似た性質をもち、低気圧や偏西風の影響をうける。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北大西洋海流」の意味・わかりやすい解説 北大西洋海流きたたいせいようかいりゅうNorth Atlantic Current 北大西洋亜熱帯環流の北部分を構成する暖流。メキシコ湾流の延長で,北大西洋を東流する幅広いゆっくりした海流。北アメリカ東岸に沿って流れたメキシコ湾流はニューファンドランド沖のグランド堆の東方,北緯 40°,西経 50°付近で東に転じて北大西洋海流となり大西洋を横断。その一部は途中で南に反転し,弱いカナリー海流となる。表層には反流や渦流があり,偏西風や低気圧の影響を受け変動が著しい。本海流の一部はノルウェー岸に沿って流れるノルウェー海流,およびアイスランド西岸に沿って流れるイルミンガー海流になる。流量は北太平洋海流とほぼ同じで,毎秒約 4000万t。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報