京表具(読み)きょうひょうぐ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「京表具」の解説

京表具[紙工芸・和紙]
きょうひょうぐ

近畿地方京都府地域ブランド。
京都における書・画の軸装および額装、ならびに京都における書・画を襖・障子屏風巻物等に仕上げる為の表装加工。高度な技術と繊細な美意識が必要な京表具。技法的にも湿度の高い盆地の風土が適する。最近では、洋風建築の室内装飾にも使われるほか、文化財修復の分野でも高度な技術が発揮されている。1997(平成9)年5月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年1月、特許庁地域団体商標登録された。商標登録番号は第5020348号。地域団体商標の権利者は、京都表具協同組合・京都表具工芸協同組合・協同組合京都表装協会。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「京表具」の解説

京表具

京都府における書画の軸装および額装、また書画を屏風・襖等に仕立てる表装加工技術。室町期末期から地域独自の発展を遂げつつ受け継がれている伝統工芸。国の伝統的工芸品に指定されているほか、地域団体商標にも登録。

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