最新 地学事典 「京都ランプロファイアー」の解説
きょうとランプロファイアー
京都ランプロファイアー
Kyoto lamprophyer
京都市周辺の美濃─丹波帯に分布する前期白亜紀のNbに富むランプロファイアーで,109〜99Maの角閃石K-Ar年代を示す。高マグネシア玄武岩ないし玄武岩質安山岩組成で,Mg値やCr,Niに富みほとんど分化作用を受けていない。(La/Yb)nは高いもの(12.5〜22.1)と低いもの(3.6〜6.1)があり,前者はノルムでネフェリンを有し,高いεNd(T)を示す。後者はノルムでハイパーシンを有し,マイナスのεNd(T)を示す。高(La/Yb)nの岩石は深度70km以上のざくろ石安定領域で交代作用を受けたマントル・ウェッジの少量の部分溶融で,低(La/Yb)nの岩石はマントル・ウェッジ浅部で大量の部分溶融で生じたもので,多様なマントルの不均質性を反映していると考えられる。参考文献:T.Imaoka et al.(2014) Lithos,Vol.184-187: 105
執筆者:今岡 照喜
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

