人吉城下(読み)ひとよしじようか

日本歴史地名大系 「人吉城下」の解説

人吉城下
ひとよしじようか

[現在地名]人吉市九日ここのか町・五日いつか町・七日なぬか町・二日にの町・大工だいく町・紺屋こうや町・しん町・町・鍛冶屋かじや町・灰久保はいくぼ町・土手どて町・老神おいがみ町・てら町・みなみ町・とみ町・ふもと町・上原うえのはら町・原城はらのじよう町・中城なかじよう町・上新かみしん町・下新しもしん

球磨盆地の西部、球磨川・山田やまだ川・むね川の三河川が合流する地点を中心に形成された近世城下町。町の構成は球磨川によって南北に二分され、大きく分けると、城のある南岸は武家町、北岸は町人町に区分されていた。さらに南岸は北流して球磨川に注ぐ胸川で東西に分けられる。球磨川の北岸には九日町・五日町・二日町・大工町・紺屋町・鍛冶屋町などの町人町が配置され、明治期の「熊風土記」によれば、これらの町は文禄三年(一五九四)に立てられたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の人吉城下の言及

【人吉[市]】より

…球磨川下りの起点でもあり,また人吉温泉(含食塩重曹泉,43~48)は市街地の球磨川河畔にあり,周囲の山々を望み,とくに秋冬は朝夕,川霧に包まれて情緒ある温泉として知られる。【岩本 政教】【山中 進】
[人吉城下]
 肥後国人吉藩の城下町。地名の初見は9世紀成立の《和名抄》で,人吉郷とある。…

※「人吉城下」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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