人欲(読み)ジンヨク

精選版 日本国語大辞典 「人欲」の意味・読み・例文・類語

にん‐よく【人欲】

  1. 〘 名詞 〙 人の欲心。人間の欲望。じんよく。
    1. [初出の実例]「三歳の体仁(としひと)に代を禅(ゆづ)りし心、人慾(ニンヨク)深きといふべからず」(出典:読本・雨月物語(1776)白峯)

じん‐よく【人欲】

  1. 〘 名詞 〙 人の欲心。人間の欲望。
    1. [初出の実例]「げにも人欲と云ものは十分に思ふ様にはない者ぢゃほどに、げにさあるよと思ぞ」(出典:史記抄(1477)一八)
    2. [その他の文献]〔礼記‐楽記〕

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普及版 字通 「人欲」の読み・字形・画数・意味

【人欲】じんよく

人の欲望。〔礼記楽記〕人、物にするは、天理を滅して、人欲を窮むるなり。

字通「人」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の人欲の言及

【天理】より

…天から付与された善性のこと。〈人欲〉の対語。宋代に新儒教(朱子学)がおこって以来さかんに使われた語。…

※「人欲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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