人種平等会議(読み)じんしゅびょうどうかいぎ(その他表記)Congress of Racial Equality; CORE

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「人種平等会議」の意味・わかりやすい解説

人種平等会議
じんしゅびょうどうかいぎ
Congress of Racial Equality; CORE

人種差別解消を目指し 1942年アメリカ合衆国に結成された各種人種よりなる任意組織。本部ニューヨークにある。非暴力主義に依拠しつつ直接行動に訴えている。人種差別の経済的側面を重視しているが,1960年代の公民権運動でも重要な役割を果した。 70年代には会員数7万,支部 180を数えた。 (→公民権 )

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世界大百科事典(旧版)内の人種平等会議の言及

【公民権運動】より

…公民権運動がもっとも活発であったのは,1954年の合衆国最高裁判所の人種別学法違憲判決(ブラウン事件判決)から65年の投票権法の制定に至る期間である。この時期には,黒人と白人が参加した有力な運動団体(全米黒人地位向上協会(NAACP),全国都市同盟(NUL),南部キリスト教指導者会議(SCLC),人種平等会議(CORE),学生非暴力調整委員会(SNCC)など)が中心になって,南部における人種隔離制度,差別慣行を打ち破るために非暴力・直接行動が繰り広げられた。 NAACPはすでに1930年代から人種隔離の壁を崩す訴訟戦術を始めていたが,その成果であるブラウン事件判決は公民権運動に大きな弾みを与えた。…

※「人種平等会議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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