人選(読み)ニンセン

デジタル大辞泉 「人選」の意味・読み・例文・類語

にん‐せん【人選】

じんせん(人選)」に同じ。
「ある方面から―の依託を受けた」〈漱石・彼岸過迄〉

じん‐せん【人選】

[名](スル)多くの中から、ある仕事をするのに適した人を選ぶこと。「候補者人選する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「人選」の意味・読み・例文・類語

ひと‐えらび【人選】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人をよりすぐること。人を選抜すること。じんせん。〔文明本節用集(室町中)〕
  3. 人をえり好みすること。
    1. [初出の実例]「人撰して一人也花の陰」(出典:俳諧・文政句帖‐八年(1825)正月)

にん‐せん【人選】

  1. 〘 名詞 〙 多くの人の中から、その目的に適合する人を選び出すこと。じんせん。
    1. [初出の実例]「人選(ニンセン)の依託を受けた某教授に呼ばれて」(出典:彼岸過迄(1912)〈夏目漱石〉須永の話)

ひと‐えり【人選】

  1. 〘 名詞 〙ひとえらび(人選)
    1. [初出の実例]「かやうに、おとづれ聞えん人をば、ひとえりして、いらへなどはせさせよ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)胡蝶)

じん‐せん【人選】

  1. 〘 名詞 〙 多くの中からその目的に適合する人を選び出すこと。にんせん。
    1. [初出の実例]「其君他の武役に遣ふべき者を人選して、死したる臣下の知行を授けたり」(出典:英政如何(1868)一)

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