依託(読み)イタク

デジタル大辞泉 「依託」の意味・読み・例文・類語

い‐たく【依託/依×托】

[名](スル)
他の人にまかせてやってもらうこと。
「母から―された用向ようむきについても」〈漱石行人
もたせかけること。「銃を台に―する」
[類語]委託信託委嘱依嘱嘱託頼む託するしょくするゆだねる任せる預ける・やってもらう

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精選版 日本国語大辞典 「依託」の意味・読み・例文・類語

い‐たく【依託・依托】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物事他人に頼んでやらせること。任せてやってもらうこと。依頼すること。委託。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「巴氏より今朝此書翰を三ケ処に送致せよとの依托を受けたることを告げ」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉前)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐光武帝紀・下〕
  3. 物によりかかること。もたせかけること。
    1. [初出の実例]「命とは此霊魂を各自の身体に依托して生涯連持する所以の者なり」(出典:開化本論(1879)〈吉岡徳明〉上)
  4. かこつけること。〔六韜‐龍韜・王翼〕

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普及版 字通 「依託」の読み・字形・画数・意味

【依託】いたく

かこつける。〔漢書方進伝〕陳寶曰く、新侯(王天子の位を攝す。~王を輔(たす)くるの義に依託して、且(しばら)く以てす。必ず家に代らんと。

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