日本歴史地名大系 「今切城跡」の解説 今切城跡いまぎれじようあと 徳島県:徳島市旧名東郡地区今切村今切城跡[現在地名]徳島市春日二丁目県立城北(じようほく)高校の北側にある平城跡。城跡は真言宗大覚寺派真観(しんかん)寺とその東隣の篠原(しのはら)神社などになり、遺構はほとんど残っていない。寺と神社の間にある水路が当時の堀跡と伝えられている。往時は吉野川の小支流に面し、水運にも恵まれていたと推定される。戦国期の城主は篠原玄蕃頭(城跡記・三好家成立記)。天正五年(一五七七)三月上旬、前年一二月勝瑞(しようずい)城(現藍住町)を忍び出て那賀(なか)郡仁宇(にう)谷に籠った細川真之を攻めるため、三好長治は荒田野(あらたの)(現阿南市)に出陣した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by