今市船着場跡(読み)いまいちふなつきばあと

日本歴史地名大系 「今市船着場跡」の解説

今市船着場跡
いまいちふなつきばあと

[現在地名]益田市乙吉町

益田市の水運の拠点として機能した港の様子を今に伝える遺跡。画聖雪舟が晩年を過ごしたとの伝承をもつ東光とうこう寺跡に建てられた大喜たいき庵や雪舟記念館などのある丘陵の麓を流れる乙吉おとよし川が、国道九号と交差する手前右側に、荷揚げ用の船が出入りする通路を切込んだ古い石垣が約三〇メートルにわたって残る。付近には舟引ふなひき・潮入しおいりなどの地名が残り、川沿いの家並にも古い町の面影が見られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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