益田川(読み)ますだがわ

日本歴史地名大系 「益田川」の解説

益田川
ますだがわ

美都みと町と匹見ひきみ町との境界をなす峠(標高六九〇メートル)に源を発し、美都町と益田市を北流して日本海に注ぐ。二級河川。春日かすが山の水源を発した益田川は美都町の葛根かんね藪・嵯峨さが谷を渓流となって山料さんりように出ると、都茂つも川と合流し、緩流して仙道せんどう三谷みたに川と合流する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「益田川」の意味・わかりやすい解説

益田川
ましたがわ

岐阜と長野の県境にそびえる乗鞍(のりくら)岳の南麓(なんろく)から発し、多くの支流をあわせて飛騨(ひだ)地方南部を南流する川。集水域が広く水量が豊かで落差が大きいので、各所ダム・発電所が建設されている。また、下流部には中山七里(なかやましちり)、飛水峡(ひすいきょう)などの景勝地も多い。かつては、上流から下呂(げろ)市金山(かなやま)町金山までは益田川、それより木曽(きそ)川合流点までの下流部が飛騨川とよばれたが、国土交通省の河川法では、益田・飛騨川全流域を飛騨川とよぶ。

[上島正徳]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「益田川」の意味・わかりやすい解説

益田川
ましたがわ

岐阜県の北東部を流れる川。「ますだがわ」ともいう。飛騨川の上流。乗鞍岳南麓に発し,西方に流れて高山市久々野町付近から南流,下呂市金山町付近からは飛騨川となって美濃加茂市の市街地東方で木曾川に注ぐ。河川法では益田川を含めて全体を飛騨川と呼ぶ。早くから電源開発が行なわれ,上流から下流に新旧のダムが連続し,発電所が多い。下呂温泉付近から下流の金山までは中山七里と呼ばれる景勝地で,飛騨木曾川国定公園に属する。

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百科事典マイペディア 「益田川」の意味・わかりやすい解説

益田川【ましたがわ】

飛騨(ひだ)川

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世界大百科事典(旧版)内の益田川の言及

【飛驒川】より

…乗鞍岳の南麓,益田(ました)郡高根村に源を発し,布川,秋神川を合わせて西に流れ,久々野町で方向を南に変え,小坂町で小坂川,下呂(げろ)町で竹原川,金山町で馬瀬(まぜ)川,加茂郡白川町で白川,七宗(ひちそう)町で神淵(かぶち)川などを合わせ,美濃加茂市古井(こび)町で木曾川に合流する。上流から金山町までをかつては益田川と呼んだ。深い山地の間を流れるため中山七里,飛水峡などの峡谷が連続し,その間のわずかな平地に集落が発達,温泉の町下呂などがある。…

※「益田川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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