今様歌(読み)イマヨウウタ

デジタル大辞泉 「今様歌」の意味・読み・例文・類語

いまよう‐うた〔いまヤウ‐〕【今様歌】

平安中期から鎌倉時代にかけて流行した、多く七・五調4句からなる新様式の歌謡和讃わさん雅楽などの影響を受けて起こる。従来神楽歌催馬楽さいばら風俗歌などに対していう。

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精選版 日本国語大辞典 「今様歌」の意味・読み・例文・類語

いまよう‐うたいまヤウ‥【今様歌】

  1. 〘 名詞 〙 中古歌謡の一つ。催馬楽(さいばら)、風俗歌、神楽歌などの古い歌謡に対して、平安中期に起こった新様式の流行歌謡。また、それらの歌謡のうち、仏教歌謡の和讚声明(しょうみょう)、雅楽の影響を受けた七五調四句からなる形式を持つ歌謡。
    1. [初出の実例]「いまやううたは長うてくせづいたり」(出典:枕草子(10C終)二八〇)

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世界大百科事典(旧版)内の今様歌の言及

【今様】より

…平安中期までに成立し,鎌倉初期にかけて流行した歌謡。今様とは,一般的に現代風というほどの意味で,歌曲を指して特に今様歌という場合もある。この語が文献上に初めて現れるのは《紫式部日記》の寛弘5年(1008)8月の条で,同時代の《枕草子》にも見えることから,一条天皇(在位986‐1011)時代にはすでに行われていたことが確認できる。…

※「今様歌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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