今浜新田村(読み)いまはましんでんむら

日本歴史地名大系 「今浜新田村」の解説

今浜新田村
いまはましんでんむら

[現在地名]守山市今浜町

浜村の地先に開発された町人請負新田。天保五年(一八三四)江戸の町人大久保貞之助が地先を開発し、二四町余・一〇九石余の大久保新田が成立。その後、転売され今浜新田と改められ、嘉永六年(一八五三)までに三二町余が開発された。天保八年郷帳によれば高一九八石余で幕府領。旧高旧領取調帳では二六八石余。尾張から入植した山田宗八が天保九年高砂たかすなに阿弥陀堂(真宗仏光寺派阿弥陀寺)創建仏光ぶつこう(現京都市下京区)から本尊を授与されており、真宗仏光寺派の学頭大行寺信暁の夫人木浜このはま光林こうりん寺の出身であったことから近辺に布教がなされ、川崎かわさき新田村と同様に真宗の信仰による村経営が図られた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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