仏光寺別院(読み)ぶつこうじべついん

日本歴史地名大系 「仏光寺別院」の解説

仏光寺別院
ぶつこうじべついん

[現在地名]東山区粟田口鍛冶町

粟田あわた神社の東隣に位置する。京都市下京区の仏光寺(真宗仏光寺派)の別院。宗祖親鸞の廟堂の一つで東山廟所の別称がある。本尊阿弥陀如来。花頂かちよう山東麓に仏光寺門跡の墓所が存したのが縁で、角倉屋敷地であった地所を、元禄一五年(一七〇二)に仏光寺二〇世尭庸が木村嘉右衛門より購入し、本寺境内の廟堂をここに移して堂宇を営んだのに始まる(坊目誌)。宝暦年間(一七五一―六四)の洛中洛外絵図および天明六年(一七八六)京都洛中洛外絵図などに、「仏光寺墓所」「仏光寺門跡墓所」と記載される。明和三年(一七六六)尭起の時に再建し寺観を整えた。明治二八年(一八九五)修築を加え、唐門を新たに設けた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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