日本歴史地名大系 「仏岩」の解説 仏岩ほとけいわ 長野県:小県郡長門町大門村仏岩[現在地名]長門町大字大門 仏岩大門村入大門(いりだいもん)の元標より南へ一里二〇町、大門峠の頂より下ること一里十数町、葭(よもぎ)ヶ沢にある。仏岩の山脈は、大門峠のやや東方標高一五〇四メートルの一峰より北走し、大門村を街道の沢と本沢との二大深沢に分ける。このため雨水が長年の間に岩を浸食して怪岩奇峰をつくる。岩頂に宝篋印塔が一つあり、文政一〇年(一八二七)岩茸を採る者により発見されたという。「信濃奇勝録」に「何方よりも登ること能はず。十間ばかり登りて平岩あり。ここにてまた十間ばかりの木二本を立掛、足がかりを結び、やうやく頂に登れば、上、平にして笠石・台石あり、いかなる工(たくみ)をもてかかる所に立けん」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報