仏眼仏母像(読み)ぶつげんぶつもぞう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仏眼仏母像」の意味・わかりやすい解説

仏眼仏母像
ぶつげんぶつもぞう

仏眼仏母 (仏眼尊 ) は一切の諸仏を生み出す慈母とされ,また世の中の真相を見通す如来の眼力を象徴化した尊像で,胎蔵界曼荼羅の遍知院に配される。単独の画像としては鎌倉時代初期の高山寺本 (国宝) があり,白蓮華上に定印を結んで坐し,白い肉身に白衣を着けた清楚な姿に表わされる。面長な容貌や胴の引締った像容など,藤原仏画とは異なり宋画の影響を示す優作。画面には生母を慕う心をこの仏眼仏母に寄せた明恵上人自筆の賛文が記されている。

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