デジタル大辞泉 「仏眼尊」の意味・読み・例文・類語 ぶつげん‐そん【仏眼尊】 智慧を生じる無限の功徳を備えた仏の眼相を人格化したもの。大日如来などの変現とされ、菩薩行ぼさつぎょうで結跏趺坐けっかふざの像に表す。仏眼仏母ぶつげんぶつも。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「仏眼尊」の意味・読み・例文・類語 ぶつげん‐そん【仏眼尊】 ( 「仏眼」は[梵語] Buddhalocanā の訳語 ) 仏語。密教で仏の智慧の眼を神格化したもの。大日如来の化身、または釈迦如来ないし金剛薩埵(こんごうさった)の化身ともする。如来の眼相の人格化で、眼は智の根源であり、一切の仏を生む母であるところから、仏眼仏母ともいう。両眼は微笑を帯び、大白蓮の中に住し、身色は月のように輝く像を表わすもの。胎蔵界曼荼羅の遍知院に住する。[初出の実例]「仏眼尊有レ二、一者大日変〈略〉二金剛薩埵変」(出典:覚禅鈔(1213頃か)仏眼) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仏眼尊」の意味・わかりやすい解説 仏眼尊ぶつげんそんBuddhalocanā 密教の女神で,仏眼仏母とも訳される。もとは般若の智慧を象徴した神格で,仏陀を出生させる母であるという。胎蔵界曼荼羅遍知院に住し,また釈迦院の一切如来宝と同体。菩薩形で結跏趺坐している。息災延命を祈る修法の本尊。 (→仏眼仏母像 ) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報