日本歴史地名大系 「仏経山」の解説 仏経山ぶつきようざん 島根県:簸川郡斐川町仏経山斐川町南西部、神氷(かんぴ)と阿宮(あぐ)境にある標高三六六メートルの山。東の高瀬(たかせ)山(三〇四・八メートル)、大黒(だいこく)山(三一五・三メートル)に連なる山で、地元ではこの山脈を南(みなみ)山とよんでいる。北東は直江(なおえ)町、南は阿宮、北西は神氷に属し、それぞれ登山口がある。北東に宍道湖、北に旅伏(たぶし)山から日御碕(ひのみさき)にかけての北山山系、西に築地松散村のある出雲平野、稲佐(いなさ)浜、日本海を見晴らす。南には雲南の山々が連なり、そこを流れる斐伊川の姿がはっきり見える。「出雲国風土記」には神名火(かんなび)(神名樋)山あるいは神名樋野とよばれる山が意宇(おう)・秋鹿(あいか)・楯縫(たてぬい)・出雲郡にそれぞれあり、郡内の高い山をさし、出雲郡ではこの仏経山をさしている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by