他家移植(読み)タカイショク

日本大百科全書(ニッポニカ) 「他家移植」の意味・わかりやすい解説

他家移植
たかいしょく

個体内にある組織または器官臓器を同一の個体内の別の個所に移植することを自家移植というが、これに対して、自己以外の個体の組織などの一部を自己の個体に移植すること。自家移植は移植片の生着率がきわめて高いが、他家移植の場合は生体拒絶反応が起きる可能性があるので、HLA型(ヒト白血球抗原)を適合させることが重要となる。

[編集部 2017年1月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の他家移植の言及

【移植】より

…一般には,ある個体の一部分すなわち細胞,組織あるいは器官などを同一個体の他の部分または別の個体に植えることをいう。移植体の宿主が同じ個体の場合を自家移植,別の個体の場合を他家移植と呼ぶ。今日では,細胞核を卵や他の細胞に植え込む場合にも移植という言葉が適用される。…

※「他家移植」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む