付入(読み)つけいり

精選版 日本国語大辞典 「付入」の意味・読み・例文・類語

つけ‐いり【付入】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 敵に追い討ちをかけて城に追い入れ、勢いに乗じて城へ攻め込むこと。
    1. [初出の実例]「其時佐脇を生害させ、付入に城を乗取り、相図の煙を揚ぐべく候」(出典:信長公記(1598)首)
  3. 相手すきや寛大さに乗じて攻めたり、うまくたちまわったりすること。つけこみ。
    1. [初出の実例]「付入(ツケイリ) 我はなさぬ女郎に、外の物語をしかけ、心をくつろげをきて、外を我身に引かけ、いひよる㒵(かたち)をいふ」(出典評判記色道大鏡(1678)一)

つけ‐いれ【付入】

  1. 〘 名詞 〙 好機に乗じて城内へ攻め入ること。つけこみ。
    1. [初出の実例]「Tçuqeireuo(ツケイレヲ)スル」(出典:日葡辞書(1603‐04))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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