付状(読み)ツケジョウ

デジタル大辞泉 「付状」の意味・読み・例文・類語

つけ‐じょう〔‐ジヤウ〕【付(け)状】

添え状
貴人書状を送る際、直接に差し出すのをはばかって、そのそばに仕える人をあて名としたもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「付状」の意味・読み・例文・類語

つけ‐じょう‥ジャウ【付状】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物を贈ったり、人を遣わしたりする時に、その趣旨を書きしるして添えてやる書状。添状(そえじょう)
    1. [初出の実例]「昔さる自然生(じねんじょ)三吉が書いた馬代請求の附状(ツケジャウ)が」(出典:雲は天才である(1906)〈石川啄木〉二)
  3. 貴人に書状を差し出す時、直接名前を書くことを遠慮して宛て名を傍につかえる人の名宛てとしたもの。文面主人へ直接にあてて述べる語句を用いる。
    1. [初出の実例]「同宛所次第の事、第一賞翫は家人の名字を書、是を付状と云」(出典:宗五大草紙(1528)書札之事)

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